バイクで高速道路を走行することは可能か
バイクはエンジンのサイズによって高速道路を走行しても良いかどうかが法律によって定められており、排気量が125㏄以上あるバイクであれば、原則的に高速道路を走行することが認められています。
しかし、排気量50cc以下の原動機付自転車(原付バイク)や排気量125cc以下の小型限定二輪車は、高道路を走行することはできません。
こうした規定があるのは、バイクで高速道路を走行する際の法定速度が最高で100km/hまでとなっていること、そして高速道路の最低速度が50km/hに設定されていることが主な理由となっているからです。
原付バイクや小型限定二輪車で高速道路を走行することができないのは、パワーの小さなバイクだと最低速度である50km/hで安定して走行することが不可能なためです。
なお、法定速度は高速道路によって違いがあるので、実際に高速道路を走行する際にはその道路の法定速度をきちんと確認するようにしましょう。
バイクで二人乗りをしながら高速道路を走行することも認められています。
ただし、バイクの二人乗りには条件が定められており、違反した場合には罰則があるので注意が必要です。
バイクで二人乗りをする場合、運転する人の年齢が20歳以上であること、そして普通二輪免許を取得してから3年以上が経過していなければならないことが規定されています。
バイクで高速道路を走行する際の注意点
バイクで高速道路を走行する時には、気を付けておくべき注意点がいくつかあります。
一つ目は大型車両との車間距離を保つことで、これは一般道でもあてはまることですが、大型車両が前を走っていると視界がかなり遮られます。
高速で走行している大型車両が渋滞などの理由で急ブレーキをかけた場合、車間距離がしっかりととられていないと追突事故につながる可能性があります。
さらに、走行している大型車両の周辺は風が安定していません。
突然強い風に押されて転倒する可能性も高いですし、もしも転倒した場合には大型車両のタイヤに巻き込まれしまうこともあり得ます。
こうした危険を避けるためにも、大型車両との距離を保っておくことは大切です。
二つ目の注意点は横風で、バイクはもろに風の影響を受ける乗り物ですが、高速道路は強い横風が吹きやすい場所がたくさんあります。
広く開けた田舎道やトンネルの出入り口、海辺の道などがそうです。
高速道路を走行している時には横風に煽られないよう注意しましょう。
三つ目の注意点は、路側帯を走行しないこと、そしてすり抜けをしないことです。
これらも一般道でも当てはまることですが、車の間をすり抜け走行することは危険なのでやめましょう。
これは渋滞している時でも同様です。
また、高速道路の路側帯を走行することは法律によって禁止されているので、いかなる状況でも路側帯は走行しないようにしましょう。