日本のバイクの免許区分
自動車運転免許に運転できる車両の区別があるように、バイクの免許にも運転できるバイクの種類が区分けされています。
日本の場合、バイクの排気量のサイズに応じて免許区分が設定されています。
まず、排気量50ccまでの原付バイクを運転できる「原動機付」という区分があります。
その次の区分は「小型自動二輪」で、この区分では125cc以下のバイクを運転することができます。
そして次の区分が「普通自動二輪」で、いわゆる「中免」と呼ばれる区分であり、400cc以下のバイクを運転することができます。
そして最後の区分が「大型自動二輪」です。
大型二輪免許を取得すれば排気量の制限がなく、どのバイクでも運転することができます。
大型自動二輪免許は18歳以上、その他の免許は16歳以上で取得が可能になります。
また、バイク免許にもマニュアルとオートマがありますが、自動二輪免許のオートマ限定では650cc以下のオートマバイクを運転することができます。
EU加盟国は複雑な免許区分
EU加盟国では免許区分が少し複雑になっており、それぞれの区分で運転できるバイクは排気量、及び最高出力によって異なります。
まず16歳以上が取得可能な「AM免許」という区分があり、運転できるバイクは50cc以下、及び最高速が45Km/h以下と定められています。
次の区分は「A1免許」、この区分も16歳以上が取得可能で、運転できるバイクは125cc以下、及び最高出力が11KW以下です。
その次の区分は「A2免許」で、この免許は18歳以上で取得が可能になります。
運転できるバイクの排気量の制限はありませんが、最高出力は35KWまでとなっています。
そして最後の区分が「A免許」で、20歳以上であることとA2免許を取得してから2年以上経過していることが取得条件となっています。
A免許では制限なくどのバイクでも運転することができます。
排気量だけでなく、最高出力が定められているので少し区分が複雑です。
EU圏内でバイクに乗る場合には、乗りたいバイクの最高出力をチェックすることが必要です。
自由の国、アメリカの場合
アメリカにはバイク免許の区分は2つしかありません。
「M2」という150cc以下のバイクが運転できる免許とどのバイクでも制限なく運転できる「M1」です。
どちらも16歳以上であれば取得することが可能です。
バイク免許を取得する流れはほとんど日本と同じですが、取得のためのかかる時間は3日ほど、費用も100ドルほどで取得することができます。
免許区分のない国もある
ちなみに東南アジアには免許区分がない国もいくつかあります。
例えば、タイではバイクは国民の足であり生活に欠かせない乗り物ですから、現在ではバイクの免許区分はありません。
15歳以上であれば、免許を取得することが可能です。