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エンジンに関する用語

アイドリングとは

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バイクのアイドリングの意味

バイクでいうアイドリングの意味とは、エンジンをかけているのにアクセルを開いていないことを指します。
バイクに限らず車でもそうですが、冬場など気温の低い時は、エンジンをかけていきなり走り出すのではなく、まずエンジンを温めるためにしばらく暖機運転をする方が多いのではないでしょうか。
バイクなどの乗り物がこの状態にある時、それを「アイドリング状態にある」と言います。

アイドリングとはそもそも英語の「idling」に由来します。
「idling」とは、形容詞(もしくは動詞)「idle」の変化形です。
「idle」は形容詞の意味としては「働いていない」「使用されていない」ですが、動詞には「エンジンなどを空回りさせる」という意味もあります。
このことから、日本語でもエンジンをかけているのに回転数を上げていない状態のことを「アイドリング状態」や「アイドル状態」と呼ぶようになったのです。

車種によっても異なりますが、バイクがアイドリング状態にある時、エンジンの回転数は1,000rpm前後で一定しています。
これが正常なアイドリング状態です。

ところがアイドリング状態が不調になると、エンジンの回転数が不安定になります。
この場合、点火プラグなどエンジンのトラブルやガソリンの劣化などが原因であることが多いです。
この状態が続くと、アイドリングしているのにエンジンが止まってしまったり、アクセルを開いてもそれ以上エンジンの回転数が上がらなかったりといった症状が表れます。

アイドリングストップ機能を搭載したバイク

アイドリングストップ機能とは、赤信号で停車した時などにエンジンが自動的にストップして、アイドリング状態にならないようにする機能のことです。
走らない時に自動でエンジンをストップできるため、燃料の節約になるほか、余計な排気ガスを軽減できるというメリットがあります。
また、停車時の騒音もなくなるなど、いいことずくめです。

車には早くからアイドリングストップ機能を搭載した車種が出ており、今では軽自動車にも当たり前の機能になっています。
ところが、アイドリングストップ機能を搭載したバイクはあまり見られませんでした。

バイクで初めてアイドリングストップ機能を搭載したのは、ホンダが1999年に発売した「ジョルノクレア・デラックス」です。
これが世界初のアイドリングストップ機能搭載の量産バイクだったのですが、その後、別の車種にも一気に広がるということはありませんでした。
国内で本格的にアイドリングストップ機能の導入が始まったのは、2018年、ホンダがヤマハのスクーターを製造するようになって以降です。
その後、2021年発売のヤマハ・NMAX(125cc)にもアイドリングストップ機能が採用されています。