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エンジンに関する用語

並列2気筒エンジンとは

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並列2気筒エンジンの仕組み

2気筒エンジンとは、シリンダーが2つ搭載されているエンジンのことを指します。
単気筒エンジンのトルク感と4気筒エンジンのスムーズな加速感を兼ね備えた、ハーレーダビッドソンからスーパースポーツバイクまで多様な車種に採用されているエンジンです。
また、2気筒エンジンはそのバリエーションが豊富であり、シリンダーの配置によって外観や走行感が変わるため、多種多様な形状のエンジンが存在しています。

2気筒エンジンの中で最も一般的な形式が、並列2気筒エンジンです。
別名パラレルツインとも呼ばれ、軽量でコストパフォーマンスに優れており、単気筒では実現できない大排気量エンジンが実現可能です。
より具体的にそのメリットとデメリットを見ていきましょう。

並列2気筒エンジンのメリット

メリットの一つとして、低回転時にトルクがある一方、高回転までスムーズに回る性質が挙げられます。
この並列2気筒エンジンは非常に汎用性が高く、バイクによってさまざまな特性を持たせることができるため、排気量は小さいもので125ccから大きいもので1,000cc超のバイクまで存在します。
さらにネイキッド、アドベンチャー、スーパースポーツ、クルーザーなど、ジャンルも豊富です。
アドベンチャーやクルーザーではトルク重視の設定、スーパースポーツでは高回転域の伸びを重視した出力向上など、幅広いエンジン性能が楽しめます。

二つ目のメリットは、バリエーションの豊富さです。
先述した通り汎用性が高いため、現行車にも多くのラインナップが存在します。
特に初心者に人気のある250cc~400ccクラスのフルカウルバイクはほとんどが並列2気筒エンジンを採用しており、乗りやすさが魅力です。

三つ目のメリットは、整備がしやすいことです。
単気筒と同様にエンジンパーツは4気筒よりも少なく、スパークプラグの交換も両サイドから簡単にアクセスできます。
エキゾーストパイプの配置も自然で単純なため、フルエキゾーストマフラーの交換も容易です。
最後に四つ目のメリットとして、大排気量の並列2気筒エンジンであればそれに見合ったパワーがあり、迫力ある加速を味わえることも挙げておきましょう。

並列2気筒エンジンのデメリット

並列2気筒エンジンの欠点としては、振動が大きいことが挙げられます。
ただし、車種によっては振動が抑制されており、特にアドベンチャーバイクやスーパースポーツの場合、振動はほとんど気にならないでしょう。
クラシックなバイクの場合は振動を楽しむスタイルもあるので、この点がデメリットになるかどうかはその人次第です。
いずれにせよ、実際に試乗して確認することが最善の方法でしょう。