ラジエターとは
「ラジエター」と書いていますが、「ラジエーター」と紹介していることも多いです。
バイクの用語の中でも比較的多く使われる用語ですので、名前とその仕組みを覚えておくと便利です。
ラジエターとは、簡単に言うと「温度調節をしてくれる機能」。
人の体を思い浮かべてみて下さい。
私たちは、体に熱がたまると汗をかくことで体温調節をしていますよね。
逆に言うと、汗をかくことができなければ、体の体温を調節することができなくなってしまいますので、健康に重大な被害を及ぼすことになってしまいます。
車やバイクのエンジンも同じです。
車のエンジンも、気温が高かったり、長時間に渡って使用し続けたりすると、熱がこもって壊れやすくなります。
だからこそ、水を使用して温度を下げてあげなくてはなりません。
この時に活躍するのが「ラジエター」です。
いわゆる四輪車・二輪車共にラジエターは必ず搭載されており、特に温度が上がりやすい夏は、ラジエターがなければ走ることができないと言われるほど、大切な機能とされています。
ラジエターが取り付けられる場所
さて、そんなラジエターですが、バイクの場合はエンジンの前の方に取り付けられています。
当たり前ですが、バイクが大きくなればエンジン部も大きくなりますので、より大きなラジエターが必要になります。
機会があったら、小さなバイクと大きなバイクのエンジン部を比較してみて下さい。
大きさがまったく異なりますので、冷やすためのラジエターの大きさもぜんぜん違うのだなと言うことがわかるはず。
ラジエターは、エンジンから流れてくる熱を冷却水で冷やし、空気中へと飛ばします。
ここで注目したいのが、「なぜ前にラジエターが取り付けられているのか」と言うこと。
上記でも記述している通り、ラジエターは前方に取り付けられていますが、これは走行する時にバイクに当たる風を利用して、中にある冷却水を冷やす為です。
エンジンを冷やした後の冷却水は、再びラジエーターに戻り、バイクが走る時に起きる風を利用して冷やされることになるのです。
こうして、ラジエターと冷却水は、バイクにあるエンジンの温度を一定に保ってます。
こうしてみてみると、バイクの仕組みと言うのは本当に良く出来ているなと思いませんか?
ラジエターに戻った水はかなり熱くなっており、沸騰した状態になっていることも少なくありません。
沸騰した時に発生する泡は、爆発の原因となってしまうこともありますので、ラジエーターを「ラジエーターキャップ」と言うもので閉め、中で沸騰しないように加圧を行っています。
これがラジエターの仕組みです。
こうして調べてみると、なんだか科学の勉強をしているみたいですよね。