エンジンに関する用語

ケッチンとは

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バイク乗りが利用する言葉を理解することも大切なこと

初めて免許を取得してバイクを購入、いよいよ自分のバイクに乗ることができる時には本当にうれしいものです。
初めてのツーリングや初めて対向するライダーとハンドサインを交わした時など、バイクに乗り始めて楽しいことや気持ちいい事、嬉しい体験をすることも多くなります。

だんだんとバイクにも慣れてメンテナンスや点検なども行うようになり、バイク仲間も増えてくると先輩たちから色々なバイク用語をきくことがあり、何それ?と思う言葉も多々出てくるのです。
例えば「ケッチン」という言葉などは知っておくべき言葉ともいえるので、少しずつこうしたバイク用語を覚えておくことも大切なことでしょう。

ケッチンってどういう意味?

ケッチンというのはエンジンをセルではなくキックペダルで始動する時に起こりやすい現象です。
キックペダルで始動しようと途中まで足を踏み込んだ時に、キックペダルが逆転するような形になり跳ね上がってくることをケッチンといいます。
力の入れ具合が悪く中途半端にキックするとこのような状態になりやすいです。

ケッチンは結構怖い現象でライダーにとって起こってほしくない現象といえます。
最悪なケッチンとなるとキックペダルが逆転し跳ね上がる時に体ごと中に飛ぶこともあるのです。
跳ね返った足がバイクにぶつかれば捻挫や打撲・骨折などの大けがを負うこともあり非常に危険といわれています。

ケッチンは大排気量バイクほど強くなる

ケッチンが起こる時の跳ね返りの強さは「圧縮力」の強さに比例するので排気量が大きくなれば張るほど跳ね返りの強さが増すことになります。
現代の大排気量バイクではセルスターターが多くキックスターターを利用するバイクは見られなくなりましたが、昔はキックスターターのバイクが多かったのでケッチンはよく起こっていたのです。

またライダーにとって大排気量のバイクでキックスターターこそ男らしいバイクといわれることもあり、キックスターターのバイクにこだわりを持っている人も多いといいます。
大排気量のバイクでキックスターターは確かにかっこいい!と思うのものですが、それで大けがをしてしまったらバイクを楽しむこともできなくなるのです。

ケッチンを予防数ためには?

出来る限りケッチンを起こさないようにするためには、遠慮せず思い切りキックスターターを行う事です。
力の加減をしたり怖がって強くキックできないとケッチンを起こす可能性が出てきます。

一気に全体重をキックペダルに乗せる気持ちで恐怖心をなくし一気に下まで踏み込むこと!こうすることでケッチンを起こしにくくなるはずです。
ただ一度ケッチンを経験すると思い切りキックペダルを踏むことができなくなることもあります。
やはり男らしさよりも安全性を選ぶ方がいいのかもしれません。