サーモスタットはどのような役割があるのか
サーモスタットはバイク以外にもいろいろなものに利用されていますが、バイクにとっても非常に大切なパーツです。
サーモスタットは温度を調節する仕組みをもち、設定された温度を維持する役割を持っています。
最近は多くの車で水冷式エンジンが利用されていますが、冷却水を循環させて冷やし熱をもった冷却はラジエターというところで再度冷やされる仕組みになっているのです。
冷却水の温度が上がらないうちはラジエターに冷却水が送られることもなくエンジンの中を循環します。
この時冷却水をラジエターに送るかどうかの判断をする大切な役ワイを持っているのがサーモスタットです。
サーモスタットの仕組みを知ろう
水冷式のエンジンというのはエンジンを冷却する時にシリンダブロックなどに設けてあるウォータージェットやウォーターポンプなどを利用して冷却水を流しエンジンを冷却します。
エンジンの温度が上がっていない間は冷却水の温度も上がらないのでラジエターで冷やす必要はなくそのまま循環すればいいのです。
しかし冷却水の温度が上がってくればエンジンを冷やす必要があるのでラジエターへ流れるようにして冷やします。
サーモスタットの一はエンジンとラジエターの中間地点に設置され、そこで冷却水の温度を確認し弁を開くなどして冷却水を循環させているのです。
サーモスタットが不具合を起こすと冷却水をラジエターで冷ますことができなくなり最悪、エンジンのオーバーヒートにつながってしまいます。
この仕組みを見てもサーモスタットは小さく地味な部品ですが、とても重要なパーツということがわかるのです。
サーモスタットを交換しよう
サーモスタットを交換する場合、冷却水がこぼれるため冷却水を抜くことが必要になります。
ただしサーモスタットの位置によっては冷却水を抜かずに作業する事が可能です。
これはバイクによっても違うので位置によって冷却水を抜く必要があるか確認しましょう。
ラジエターの下にあるロワーホースに装着されている場合と上部にあるアッパーホースに装着されている場合がありますが、これを外します。
振り右サーモスタットを外したら新しいものと交換して締め付けを行いますが、この時一回で一気にしめつけず一度軽く締めてから均等な力で締め付けるのがコツです。
新しいサーモスタットと交換が出来たら冷却水を入れます。
いれる時にはこぼれやすいので漏斗があるようなら利用するとこぼすことなく入れることができるでしょう。
漏斗がない時にはペットボトルの口を切り取り漏斗代わりにするのもおすすめです。
最後にラジエターキャップを開けてエンジンを始動してからアイドリングしておきます。
これは冷却水に含まれているエアを抜くためで大きな気泡が出てこなくなるまでアイドリングし続けることが必要です。
ジグル弁の位置を確認する事
サーモスタットにはエア抜きの「ジグル弁」と呼ばれるパーツがつけられています。
サーモスタットの交換時、ジグル弁が向いていた方向と合わせることが必要なので向きを忘れないようにするためにも写真を撮っておくと安心です。
サーモスタットが横向きで取り付けられていることもあるので、この時ジグル弁の向きは「上」になるので注意が必要です。
サーモスタットの交換はそれ程難しい作業ではないので、自分で行う事もできます。
ショップで交換してもいいのですが方法を理解しチャレンジしてもいいでしょう。