バイクのエアロパーツが果たす役割
「エアロパーツ」と呼ばれる装備の役割は、高速時の走行性能をアップさせることだと言えます。
バイクにエアロパーツを取り付けることによって高速走行時に起きる空気抵抗をダウンフォースに変換させることが可能になり、ダウンフォースによってバイクが安定するのです。
これは、直線道路を走行している時にはもちろん、コーナリングの時や高速から一気に減速させる時にも効果を発揮します。
エアロパーツは走行性能を向上させるため、それに伴い燃費が向上することもあります。
さらに、エアロパーツが果たす別の役割にデザイン面の向上効果も挙げることができます。
エアロパーツはレースで走行するバイクに取り付けられていることが多いため、自分のバイクにエアロパーツを装着すればよりスポーティな外観になります。
高級感もアップするため、走行性能よりもデザインを重視してエアロパーツを取り付ける人もいます。
エアロパーツはどんな仕組みか
エアロパーツを付けると、なぜ走行時にダウンフォースを得ることができるのでしょうか?
これは、バイクが走行する時には必ず空気抵抗が発生するからです。
空気抵抗はバイクの走行速度が上がれば上がるほど、抵抗力も大きくなります。
エアロパーツはバイクが走行する時に発生する空気抵抗を軽減させるような形をしており、上手に空気の力をダウンフォースへと変換させる仕組みになっています。
車体は、高速走行時でもウィリーしにくくなります。
エアロパーツを付けることのメリットとデメリット
エアロパーツを付けることのメリットは上記で説明した通り、高速走行時にバイクが安定することや場合によっては燃費がアップすることなどが挙げられます。
また、デザイン面でもメリットがあります。
一方、エアロパーツを付けることのデメリットはエアロパーツの効果は高速走行時でのみ発揮されるということでしょう。
最低でも80キロ以上で走行していなければ、エアロパーツが持つ本来の効果は期待できません。
街中を走行することが多いライダーであれば、エアロパーツの効果を実感することはほとんどないでしょう。
さらに、エアロパーツによって燃費がアップするのも高速走行時のことです。
高速走行をほとんどしない場合、エアロパーツはデザイン面での効果だけになりますが、逆に大きなパーツが車重や空気抵抗を増してしまうこともあります。
そのような場合だと、エアロパーツを付けることによって燃費は悪くなってしまいます。
ちなみに、エアロパーツによって高速走行時の性能はアップしますが、同時にライダーの技術やフィジカルも高いレベルが求められるようになります。
初心者や街中で走行する人のほとんどは、エアロパーツの効果を引き出せないと言えます。