内装・外装に関する用語

アンコ抜きとは

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アンコ抜きとはバイクシートのカスタマイズのこと

アンコ抜きとは、バイクのカスタマイズの1つです。
バイクのシートに詰まっているスポンジを削り取ってシートの形を変えたり、座る位置を低くしたりすることをいいます。
つまり、シートに詰まっているアンコ(スポンジ)を抜き取るのです。
カスタマイズには専門的な技術や知識がなければ難しいものも多いのですが、アンコ抜きは配線などの知識も不要ですから、カスタマイズのなかでも比較的簡単にできる方法です。

メーカーが採用している純正シートは、ライディングポジションや疲れにくさなどを考慮して設計されていますが、万人向けに作られているので、人によってはシートの位置が高すぎて足が届かない、ライディングポジションが前傾姿勢になりすぎるなど不具合が生じることも少なくありません。
このようなときに、アンコ抜きを行って、その人に適したシート形状にして乗り心地や操作性を向上させることができます。
こうすることで、足がしっかりと地面につくようになる、ツーリングなどの長距離走行でも疲れにくくなる、安全走行に貢献するなどのメリットがあるのです。

アンコ抜きの手順

アンコ抜きを自分で行う際に必要な道具はマーキング用のペン、メジャー、スポンジを削るヤスリ、水平器、防塵対策のためのマスクとゴーグル、ペンチ、タッカー、接着剤、ウレタンスポンジです。

まず、シートの生地を取り外し、取り外す部分にペンであたりをつけ、不要なスポンジを、大まかに削り取ります。

次に、削りすぎた部分にスポンジを張るなど、シートの形を細かく調整していきます。

最適な形にシートを形作ったら、スポンジ部を再びシート生地で多い、タッカーで取り付ければ完成です。

座り心地の良いアンコ抜きは専門家にお任せ

アンコ抜きでは、どの部分をどのように削れば座り心地が良くなりのかをしっかりと把握してから取り掛かることが大切です。

例えば足つき性を良くする場合は、モモが当たる部分のスポンジをカットします。
ブレーキング時の前のめりを防止する場合は、シートの尻部の真下の部分を深めに削ります。
機能を把握せず、見た目のカッコよさだけでアンコ抜きをするのは事故の原因になりますからおすすめできません。

理想的な形状での削りや、剥がした生地をきれいに張り直す自信がないという人は、無理に自分でアンコ抜きをするのではなく、専門業者に依頼することをおすすめします。
専門家なら、希望する乗り心地に最適なアンコ抜きをしてくれますし、シートも美しく張り直してくれます。

気に入っているバイクだが足がとどきにくい、ハンドル操作がしにくい、ブレーキ時に前のめりになるなど、ライディングポジションに不満があるなら、アンコ抜きを試してみてはいかがでしょうか。
シートをカスタマイズすることで、今まで以上に快適で安全な走行性が手に入ることでしょう。