内装・外装に関する用語

燃料計

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燃料計の役割

これまでバイクに乗った経験がほとんどない人にとって、「燃料計」が付いていないバイクを見た時には多少とも戸惑いを感じたことがあるかもしれません。
最近のバイクには燃料計が付いているもの多くありますが、ちょっと昔の古いバイクには燃料計が付いていないことが当たり前でした。

「燃料計」とは、ガソリンがタンクの中にどのくらい残っているかを表示するメーターのことです。
燃料計には「アナログ式」と「デジタル式」の二種類がありますが、これらの違いは腕時計を想像すれば簡単に分かります。
アナログ式の燃料計はタンクに残っているガソリンの量が針の位置でわかるようになっているのに対し、デジタル式ではガソリン残量が「〇リットル」と数値で表示されます。
表示方法が異なるだけで、燃料計としての働きは同じです。

燃料計はどのような仕組みをしているか

燃料計は、どのようにタンク内のガソリンの残量を把握することができるのでしょうか。
ほとんどの燃料計はガソリンに浮く素材でできた「ウキ」と呼ばれる部品がタンク内に取り付けられており、ウキの位置によってガソリンの残量を把握する仕組みになっています。
言葉で説明すると少しわかりにくいかもしれませんが、ウキという言葉からもその仕組みを想像できるでしょう。

魚釣りなどで使用するウキは釣り糸に取り付けられており、水面に浮かんでいます。
魚がエサに食いつくと、ウキは揺れたり、魚の引っ張る力が強ければ水面に沈んだりします。
燃料計も基本的には同じ仕組みでできており、ウキはタンク内のガソリンに浮いた状態で収まっています。
ガソリンの量が減っていくとウキはどんどん下の方に引っ張られていき、その情報が糸を通して計器に表示されるようになっています。

燃料計はアナログな仕組みをしているため、坂道でバイクが傾いた時などには燃料の残量を示す数値が増減することがあります。
また、機種によってはガソリンの減り方にムラがあるなど、全ての燃料計が厳密な数値を示しているとは言えません。
あくまでガソリン残量の目安であると言えます。

燃料計を付けるメリットとデメリット

バイクに燃料計を付ける一番のメリットは、ガソリン残量を把握しやすいことでしょう。
ツーリングの最中にガス欠になったら最悪ですが、燃料計が付いていればそのようなリスクを大きく減らすことができるでしょう。

一方、デメリットになるのは後付けで燃料計を取り付ける場合には余分な費用がかかったり、計器を追加するので見た目が悪くなることが挙げられます。
好みの問題でもありますが、燃費を把握しているライダーやリザーブタンクの付いているバイクであれば、そもそも燃料計など必要ないという人も少なくないようです。