KTMの特長は品質へのこだわり
KTMモーターサイクルは、品質のこだわりが特長のバイクメーカーです。
主要の部品はザルツブルグのKTM本社工場で、自社生産で作られています。
アルミ削り出しのパーツも、自社生産しているというこだわり様です。
他社からの供給はありますが、ほとんどは自社で作るというメーカーは珍しいでしょう。
品質へのこだわりは、1台ずつの品質のチェックが念入りだということがあります。
多くのスタッフによって丁寧に仕上げるので、ハンドメイドと言ってもよいほどで1日に生産できる限度が380台です。
オレンジ色のバイクが魅力
KTMの独自の魅力たっぷりのオレンジ色のデザインは、キスカ・デザインによるものです。
キスカはKTM AGの傘下の会社で、KTMと同じザルツブルグにあります。
KTMといえば、このオレンジ色が思い浮かぶというほど多くの人に、印象付けられているのです。
今では、KTMオレンジと言われるくらいに、有名になっています。
このオレンジ色には、KTMのバイクに対する愛情と熱い気持ちが表されているのです。
創業の2年後にはロードレースに参戦
KTMが創業されたのが1953年でした。
その2年後の1955年には、ロードレースに出場したのです。
そして、1964年になると世界で有数のエンデューロイベントのISDEに参戦しました。
WMX 250cc クラスで参戦し、1984年にはハインツ・キニガードナーのライドでシリーズチャンピオンになったのです。
1991年からは新体制になり、2001年から2013年で12回続けて、ダカール・ラリーで優勝しました。
ロードレースにおいても、2004年のWGP第14戦などで暮らす初優勝を果たし、WGP Moto3クラスでのシリーズチャンピオンにもなるなど、数々のレースでの好成績を収めたのです。
KTMの本社工場の隣にはKTMファクトリーレーシングの建物があります。
ここでは、レーシングマシンの開発やレースマネジメントを担っているのです。
建物の中には、KTM Moto3 250 GPRなど歴代の数々のレーサーがあり、トロフィーも飾ってあります。
その他、ダカール・ラリーのサポート車であるトラックなどもあるのです。
プロトンKRチーム用エンジンでMotoGP参戦ができなかった
2005年、ケニー・ロバーツによるプロトンKRチームに、MotoGP用KTM製エンジンが供給されました。
75度V型4気筒エンジンはボア・ストロークで、ニューマチックバルブも装備されたのです。
その当時は、現在は英国スーパーバイク選手権に参戦している、シェーン・バーンがライダーとして参加していました。
2007年から、MotoGPの排気量800ccになることが決まっていたのですが、参戦できなかったのです。
このエンジンは残念ながら、使えずに終わってしまいましたが、KTMはそれ以降もMotoGPはもちろん、数々のラリーやレースに参加しています。
今後もさまざまな場面で、そのパワーを発揮してくれるでしょう。