バイク関連企業

BMWの歴史

No image

設立当初

BMWは元からこのような名前の会社ではなく、ラップエンジン工業とグスタフ・オットー航空機工業という2社が合併し、バイエルン航空機工業という会社が出来ます。
全て自社でこの会社の頃から行っていましたが、1917年にバイエルンに移転し、その時に社名をバイエルン・エンジン工業という名前に変更し、Bayerishe Motoren WerkeつまりはBMWとなりました。

航空機をメインとして製造していたのですが、第二次世界大戦で飛行機製造を制限され、それを受けてオートバイ生産に進路を変更していきます。
バイク製造で最初に作られたのがR32であり、それ以前にはバイク用エンジンはすでに製造しており、各レースメーカーに供給されていました。

地位を確立する

R32の登場によりBMWはバイクメーカーとしての基礎は確立しましたが、当時からライバル会社は多い状況でした。
R32をレースに投入しても、出力面でどうしてもライバル会社に勝つことが出来ませんでした。
そこで改良し作られたのがR37であり、初めてBMWのバイクとしてレースで優勝します。

そしてR37の性能を確信したBMWは、ヨーロッパ各地のレースに投入し、その性能と強さを発揮します。
バイク製造を開始してから間もないメーカーが、レースで買っていく様子は他のメーカーを驚かせます。

戦後のBMW

第二次世界大戦が始まるまでは、BMWは引き続きその名を確立させていき、バイクの性能も官公庁にも認められるようになり、国にバイクを収める時期もありました。
しかし、第二次世界大戦でドイツは東西に分裂し、その影響でBMWも東西に分裂してしまい、苦難の時期を迎えます。

第二次世界大戦が終わった戦後は、すぐにはバイク製造を開始することは出来ませんでした。
ドイツは敗戦国となり、戦勝国から規制を受けたためです。
しかし徐々にその規制も解除されていき、やがてバイク製造を再開し、250ccのバイクを製造再開します。
R42やR62などの新モデルを生産開始し、BMWというブランドを飛躍させ、その名を世界にとどろかせます。
バイク製造と共に、1950年に入ると、自動車部門も復興させていきます。
復興をスタートすると、自動車は高級車の製造をということで、そのスタンスは現在まで受け継がれています。

ボクサーエンジン

BMWのエンジンというとR32の登場時代からボクサーエンジンが製造され、その基本技術は現在まで変わっていません。
出力だけを見ると、他のバイクメーカーのエンジンよりも劣り、はっきり言うと早いエンジンではないです。

しかしBMWのコンセプトは、ライダーに安心してバイクに乗ってもらい、走りを楽しんでもらおうというスタンスになっており、バイクに乗って走りたくなるようなエンジンを目指して作られているのです。