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メンテナンス関係の用語

ブレーキのエア抜き

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ブレーキのエア抜きが必要な理由

バイクの油圧式ブレーキには、ブレーキフルード(ブレーキオイル)という特殊な液体が使用されています。
このブレーキフルードは、レバーからブレーキに力を加えるときに必要な油圧を発生させるための液体です。

しかし、フルード内に異物が混入しているとブレーキの性能が低下するばかりか、レバーの感覚が悪くなることもあります。
ブレーキフルードに含まれるエアや水分が原因でブレーキにエアが入ることがありますが、その場合にはエア抜きが必要です。

エア抜きの方法

エア抜きには、リザーバータンク側のエア抜きとキャリパー側のエア抜きがあります。
リザーバータンク側のエア抜きでは、リザーバータンクの液面が水平になるようにバイクの位置を調整しリザーバータンクのキャップを外します。
キャップを外したらブレーキレバーを引いてエアが出てくることを確認し、必要に応じてバンジョーボルトのネジを緩めてエアを抜きましょう。

キャリパー側のエア抜きでは、透明チューブをキャリパーのニップルに差し込み、ペットボトルなどを用意してフルードが入るようにします。
その後ブレーキレバーを握りながらブリーザーを緩め、レバーが底付きする前にブリーザーを締めてください。
この作業を何回か繰り返してフィーリングを戻します。

エア抜きの注意事項

エア抜きの際には、いくつか注意点があります。
ブレーキフルードの量が少なくならないように注意し、必要に応じて補充することが大切です。
またキャリパーに使用するホースは、ブリーザー先端外径より1mm小さい製品を選ぶようにしましょう。
エア抜き中にパーツのネジを緩める作業をしているときには、レバーを離さないようにすることも重要です。

ブレーキのエア抜きはメカニックが行うことが一般的ですが、自分でも簡単にできる作業です。
ただし、作業前に必ず取扱説明書や専門書を確認して、手順通りに作業を進めるようにしましょう。
また、エア抜きを行う前には必ずブレーキフルードの交換時期を確認し、必要に応じて交換することも忘れずに行いましょう。

エア抜きをすることでブレーキシステム内のエアや水分を取り除き、ブレーキ性能を維持することができます。
しかしエア抜き作業に不慣れな場合、作業中にフルードが漏れたりシステムにダメージを与えることもあります。
そのため、正しい手順に従い作業を慎重に行うようにしましょう。

ブレーキは、バイクにとって非常に重要な部品の一つです。
エア抜き作業はブレーキ性能を維持するために必要な作業の一つですが、適切な知識や技術がない場合には専門家に相談することも必要です。
加えて、バイクに乗る前には必ずブレーキシステムの状態を確認するようにし、常に安全なライディングができるように注意してください。