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メンテナンス関係の用語

コンビネーションレンチ(工具)について

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1つで2役こなす便利な工具

コンビネーションレンチとは片方がスパナ、もう片側がスパナと同じサイズのメガネレンチになっている工具です。

スパナはボルトやナットを素早く締めたり、緩めたりするときに使います。
スパナが2点でボルトやナットを捉えるのに比べ、メガネレンチは6点すべてでとらえため、スパナよりも大きな力でネジを回すことができます。
しっかりとネジを締めたいときなどに使うのに適しています。
このようにコンビネーションレンチは、早回しに適したスパナと、硬くネジを締めたり大きな力を掛けたりするのに適したメガネレンチが一体になったとても便利な工具なのです。

非常に便利な工具ですが、1つに2つの機能があるゆえの弱点もあります。
それは、メガネレンチに比べてコンビネーションレンチの柄が短いものが多いことです。
そのため、メガネレンチよりも力がかかりにくくなりますから、十分なトルクが必要な場合は、メガネレンチを使いましょう。

その一方でコンビネーションレンチは、両口スパナに比べると柄が長めです。
このため、長いスパナとして使え、両口スパナよりも力を入れやすいのがメリットです。
メリットとデメリットを理解して、状況に合わせて工具を使い分けることをおすすめします。

サイズは8mm~17mmを揃えよう

コンビネーションレンチはボルトの口径によって、サイズが異なります。
6mm~32mmの範囲のサイズが一般的ですが、
8mm~17mmのものを揃えておくと、一通りの作業ができます。

また、コンビネーションレンチのサイズによって、柄の長さも異なります。
手持ちのスパナと比べてみて、どの程度の長さがあれば便利なのかを考えて選びましょう。

ボルトやナットのサイズに合ったものを使おう

コンビネーションレンチの使い方は、通常のスパナやメガネレンチと同じように使います。

スパナとして使う場合は、ボルトやナットを大きく回す場合は手前に引く感覚で、狭い角度で回す場合は、手のひらで押しながら回しましょう。

スパナ、メガネレンチのいずれの用途に使うにしても、ボルトやナットのサイズに合ったものを使うことが大切です。
スパナはボルトやナットに深く挿して、開口口の奥でしっかりと捉えて回してください。
スパナは力を入れすぎると、ボルトやナットから外れてしまいうことがあるので注意しましょう。
また、ネジが堅く締まっているからといって、柄の部分をハンマーで叩いて力を加えるのはNGです。

メガネレンチの場合も、きちんとボルトやナットが嵌っていることを確認してから使いましょう。

スパナとメガネレンチの2つの機能を1本で満たすコンビネーションレンチは、工具を増やしたくない人におすすめですが、長い柄のスパナを探している人にも最適です。